INTERKIDS| 国際塾とは
こくさいこどもフォーラム岡山(INTERKIDS)は、1995年に地元岡山と在住外国人の子どもたちの交流の場づくりを目的に設立しました。25年に及ぶ活動の中で、民族や習慣、言葉は違っていても人々は互いに理解し合い、共に生活できることを体験してきました。現在、岡山県内でもっとも活発なNPO団体の一つとして知られています。
2004年には、これまでの活動を発展させ、高校生を対象に、国際問題や文化などを学び、幅広い視野や考える力をつけることを目的に、『インターキッズ国際塾』を開設しました。国際経験を持つ専門家や外国人を講師に迎え、世界の事情や日本と外国の関係を学ぶ、活発で楽しい塾となりました。これまでに第1期生21名から第20期生まで約650名が修了書を手に巣立っていきました。
インターキッズ国際塾のもう1つの目的は、世界に羽ばたきたいと大きな夢を持つ岡山の若者に、豊富な国際経験を持つ社会の先輩が協力することです。
・世界に飛び出して仕事がしたい。
・平和や文化のために働きたい。
・恵まれない国々を援助したい。
MESSAGE|創設者のことば
国際社会で活動したいと考えている高校生たちへ
創設者 沖垣 達(Okigaki Tohru)
重井医学研究所名誉所長
高校生のみなさんには、若者の特権というべき未来への夢があるでしょう。その夢は岡山からやがて世界へとひろがっていくと思います。その世界は、実は遠いようで近く、広いようで狭いのです。そこには不思議に満ち溢れた人たちが居て、信じられないようなこともたくさんあります。そんな世界のいろいろなことを知りたいと思いませんか?
インターキッズ国際塾は、華やかな世界での舞台で活躍する人物を養成するところではありません。どこにいても、なにをしても、弱者を思い世界に目を向けることのできる人間への心の出発点を目標にしています。いろいろな講師の方に来ていただいて、知識だけでなく、人間の生き方、人間社会の喜びや悲しみ、そして感動や共感を得る場にしたいと考えています。得意科目や成績は問いません。国際塾で、新しい友達と世界について学び、考え、疑問をぶつけてみなさんの夢をもっとふくらませてみませんか?
MESSAGE|塾長あいさつ
岡山を知り発信したいと思っている高校生のみなさんへ
第10期~第14期 国際塾塾長 松畑熙一(Matsuhata Kiichi)
元中国学園大学・中国学園短期大学 学長
岡山は自然環境に恵まれ、中四国の交通の結節点として便利の良い、しかも自然災害も少ない安全度の高い素晴らしい地域です。東日本大震災後、最も安全で住みやすい県という評判もあって、移住者が少しずつ増えています。このような岡山県の歴史的経緯や現状を踏まえて、どのような将来展望を持ちながら進んでいくべきでしょうか。岡山の過去・現在を知り、岡山の良さを全国・世界へと発信して、輝ける未来を創っていくリーダーが求められています。
高校生の皆さんにとっては、学校での学びが第一ですが、学校外での地域社会に根ざした学びにも努力していただきたいものです。「国際塾」で新しい友達と、楽しく学ぶ「”楽”習力」を養って自分を見つめ、「絆」を大切にしながら、自分の夢実現の「ドリカム・プラン」を創っていきましょう!
GRADUATE|卒塾生から
10期生 川原 Kawahara
4月から香川大学経済学部経営システム学科に通うことになりました。 国際塾では、グローバル化や日本社会の構造の変化、ライフスタイルや環境・貧困問題など、様々なことについて多くの方々から実体験に基づいたお話を聞くことができ、本当に良い経験になりました。ありがとうございました。
僕は、将来世界へと出て行きたいと思っているのですが、国際塾で何回も聞いた「先ずは自分、そして自分の国について知る」と言うことを心に留めて頑張って行きます!!
6・7期生 森末 美咲 Morisue Misaki
私は第6・7期生として国際塾に参加した二年間で多くのことを学びました。
国際塾に参加するまでは「国際」というものは、海外に行ったり、外国の方と交流したりする中でしか生まれないものだと考えていました。しかいこの二年間で国際塾の講義や国際シンポジウムなどに参加して、今の日常生活の中でも「国際的」な生き方は出きるのだと気づきました。講師の方々のお話は時に厳しく、その場ではすぐに理解出来ないようなことも多くありますが、私はそんなときも講義が終わってから質問に行ったり、帰宅してから分からなかったことや気になったことを自分で調べてみたりして、納得のいくまで追求するようにしています。
国際塾はただ受け身で講義を受けるだけでなく、何事にも積極的に取り組む姿勢になれるような最良の環境です。いろいろな価値観を持つ友達や、高校生に真剣に向き合って私たちの将来に期待して下さる多くの大人の方に出会えることが出来ます。この国際塾に参加できたことを幸せに感じると同時に、誇りに思っています。
1期生 藤井 裕也 Fujii Yuuya
国際塾では海外での経験豊富な講師から、日本にいるだけではわからない刺激的な話をきくことができます。社会を広い視野でみたり、視点を変えることで社会のみえ方が変わったり日本では当たり前と思っていた常識を破るような経験ができると思います。
昨年度からスタッフとして国際塾の運営に関わっています。塾生は、女子生徒がやや多いので、男性諸君の参加を期待しています。理系・文系・体育系問いません。草食系でも大歓迎です!
一緒に学びませんか?
LECTURE/GUARDIAN|講師・保護者から
講師▲ 7・8期 吉備国際大学元教授 臼井 洋輔 Usui Yousuke
私は、昨年9月26日(日)に、インターキッズ国際塾で講演をする機会に恵まれた。高校生には古くさい文化財の話で 申し訳ないなと思ったが、 意外や「シーン」と2時間静まりかえった。 私にはその時「打てば響く」と云う言葉と情景が よみがえったのを覚えている。 昔熊山の備前焼作家 M さんの娘さんが博物館実習に来た。私の話を聞いて、その内容を父 と深夜、午前3時まで話をしたというのである。父親が私にそのことを電話してきてくれて、「打たれて響くのを待って いた」と表現してくれた。 今度は高校生が、一人ひとり感想を述べてくれたが、みんな凄い感性を持っており内容を完璧 に理解していた。 未来の鍵は子供が持っていると私ははっきりと確信した。
保護者▲ 第7期生 竹内 妥仁 Takeuchi Yasuhito
中学生の時にインターキッズにお声掛けいただいた娘は、高校進学と同時に憧れの国際塾に入塾させていただきました。国際塾では国際社会の一員として自ら成長していくために、多くの事を学ばせていただいているようです。 講師の方々よりいただいたコメントは、彼女の今後の人生において勇気を与えてくれる大きな宝物になると思います。 国際塾に参加した子供たちが、広い視野をもって自分に何か出来るのかを真剣に考え、世界の人々のために役立つ人間になってくれることを切に願います。
講師▲ 5・6期 山陽新聞社 岸 道康 Kishi Michiyasu
「食料と農業」をテーマに、これまで何度か話をさせてもらいました。印象的だったのは、皆さんの先輩の目が輝いていたことです。 いろいろな分野の方が、学校の授業とはひと味もふた味も違う有意義な話をされていたからでしょう。 私も高校時代にこんなユニークな塾で学ぶ機会があれば、自分の人生は大きく変わっていたのではないかと思います。 「食料と農業」の問題は地味ではありますが、ますます重要になっています。 皆さんとの出会いを楽しみにしています。